救急の日は
1982年(昭和57年)に
厚生労働省が定めた「日」です。
なぜ定めたのか?というと
救急医療関係者の意識を高めるとともに、救急医療や救急業務に対する国民の正しい理解と認識を深めることを目的として
なぜ9月9日なのか?というと
9・9の語呂合わせ「9=きゅう、9=きゅう」から
9月9日を救急の日と定めました。
報道資料 総務省 「令和2年版 救急・救助の現況」より、
令和元年(2019年)中の救急自動車の種別ごとの救急出動件数、年齢区分別搬送人員数、傷病程度別の搬送人員数を紹介させていただきます。
救急自動車の出動回数
令和元年中の救急自動車の救急出動回数は、663万9,767件。
救急自動車は、約4.7秒に1回の割合で出動していています。
ゾウやライオン、犬や猫、ゴリラや人間、体の大きさは違うけど、哺乳類の「排尿時間(おしっこをする時間)」はみんな約21秒らいしいです。
(2014年 米国ジョージア工科大学研究者らが発表。2015年「イグ・ノーベル賞」受賞)
犬が「おしっこ」をしている間に、救急自動車は4回以上出動していることになります。
事故種別の救急自動車の出動回数(令和元年中)
急病 :4,335,687
交通事故: 432,492
一般負傷:1,013,435
加害 : 30,074
自損行為: 52,286
労働災害: 57,308
運動競技: 42,102
火災 : 23,485
水難 : 5,071
自然災害: 1,105
転院搬送: 552,175
その他 : 94,547
合計 :6,639,767
年齢区分別搬送人員数
令和元年中の救急自動車による搬送人員数は、5,978,008人。
国民の21人に1人が搬送されたことになります。
年齢区分別では、65歳以上の高齢者の割合がもっとも多く、全体の60%をしめています。
令和3年(2021年)1月1日現在の日本の総人口は、概算で1億2557万人(総務省統計局)。
65歳以上の高齢者の人口は3,621万人、100歳以上の高齢者のかたは8万人。さすが、世界一の長寿国ですね。
年齢区分別の搬送人員
新生児: 12,938
乳幼児: 280,728
少年 : 202,830
成人 :1,892,457
高齢者:3,589,055
合計 :5,978,008
※新生児は生後28日未満、乳幼児は生後28日以上満7歳未満、少年は満7歳以上満18歳未満、成人は満18歳以上満65歳未満、高齢者は満65歳以上
傷病程度別の搬送人員数
令和元年中の救急自動車による搬送人員を傷病の程度によってみると、軽症(外来診療)がもっとも多く、全体の48%をしめています。
傷病の程度は、死亡、重症(長期入院)、中等症(入院診療)、軽症(外来診療)、その他で区分されています。
死亡は、初診時において死亡が確認されたもの
重症は、傷病の程度が3週間以上の入院加療を必要とするもの
中等症は、傷病の程度が重傷または軽症以外のもの
軽症は、傷病の程度が入院加療を必要としないもの
その他は、医師の診断のないもの及び傷病の程度が判明しないもの、その他の場所に搬送したもの
傷病程度別の搬送人員数
死亡 : 76,697
重症 : 486,164
中等症:2,543,545
軽症 :2,869,027
その他: 2,575
合計 :5,978,008