ほらふきの意味と語源~嘘つきとの違い

ほらふき 言葉

ほらふき(法螺吹)の意味は、おおげさなことを言う人/でたらめなことを言う人・ホラ貝を吹くこと/吹く人。

楽器の話をいている時のほかは、「おおげさなことを言う人/でたらめなことを言う人」という意味で使われます。

ほらふきの「ほら」は、ほら貝(法螺貝)という貝を加工したラッパのようなもの。

ほら貝のさきっちょ(殻頂かくちょう)に穴をあけ大きな音が鳴るようにしたものは、修行で山伏が山中に入るときに獣(けもの)よけとして使ったり、軍隊の合図として使われ、近ごろは楽器としても注目されています。

法螺

スポンサーリンク

ほらふきの意味と語源

ほらふきは、「おおげさなことを言う人/でたらめなことを言う人」という意味。

ほらをふく(法螺を吹く)は、「おおげさなことを言う/でたらめなことを言う」という意味。

ほらふき、ほらをふく、どちらの「ほら」の語源も法螺で、ふき/ふくは吹き/吹く。

ほら(法螺)は、法螺貝や法螺貝を加工したラッパという意味のほかに、江戸時代には「儲け(もうけ)が予想外に多いこと」という意味で使われていました。

ほらは、「予想外に多い」という意味から、いつしか「おおげさな話/おおげさなことを言うこと」という意味で使われるようになり、

現在は、「物事を大げさに言うこと/誇張(こちょう)した自慢話(じまんばなし)/大げさなうそ」という意味で使われています。

法螺貝を吹くと、思いのほか大きな音が出ることから、

ほらをふくは、「おおげさなことを言う/でたらめなことを言う」という意味で使われるようになり、

ほらふきは、「おおげさなことを言う人/でたらめなことを言う人」という意味で使われるようになりました。

ほらふきと嘘つきの違い

ほらふきは、「おおげさなことを言う人/でたらめなことを言う人」

ほらふきは、誰が聞いてもウソと分るようなおおげさな自慢話だったり、ありえないおおげさなウソで、その場を盛り上げようとする人のこと。

自分のことを大げさに言っているときは人を傷つけることはないけれど、他人を巻きこんだおおげさな作り話を言って人を傷つけることもあります。

嘘つきは、事実ではないこと(ウソ)を頻繁(ひんぱん)に言う人。

事実ではない「でたらめなことを言う」というところは同じだけど、

嘘つきのウソは事実じゃないけどありそうなウソで、ほらふきのウソはありえないおおげさなウソ

嘘つきの話は、鼻につくことが多く、ほらふきの話は鼻につかないことが多い。

まとめ

ほらふきは「おおげさなことを言う人/でたらめなことを言う人」で、ありえないおおげさなウソで、その場を盛り上げようとする人のこと。

嘘つきは「事実ではないウソを頻繁に言う人」で、ありそうなウソの自慢話などは鼻につく。

ほらふき、うそつき、どちらも嫌われることがある。

どちらの「でたらめな話(ウソ)」も他人(ひと)を傷つけることがある。

とはいえ、「嘘から出たまこと」という”ことわざ”もあるので、

他人を傷つけない、夢のあるような「ウソ」なら許されるかも。

タイトルとURLをコピーしました