あずる~死語になりそうな北海道弁の意味と使い方

あずる 地方・風習・方言

「あずる」は、北海道や岡山県・広島県・山口県・徳島県でも使われる方言です。

北海道弁で、あずるは、うまくいかない・てこずる・もがく・こまる、という意味で使われます。

あずるは、1980年以後に生まれた人は、ほとんど使わない北海道の方言です。

もともと、岡山県・広島県・山口県・徳島県の方言だった「あずる」は、北海道の開拓とともに北海道にねずき、現在に至ったといわれています。

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あずるの意味と使い方

あずるの意味

北海道弁の「あずる」は、岡山県での意味「もがく・動き回る」、広島県での意味「てこずる」、山口県での意味「てこずる・困る」、徳島県での意味「てこずる」があわさっているので、いろいろな意味をもちます。

あずるは、仕事、勉強、作業などさまざまな状況で使われます。

あずるの意味

① うまくいかない

② てこずる

③ もがく

④ 困る

標準語の「うまくいかない」「てこずる」に、イライラするといった感情(雰囲気)が加わった言葉で、

標準語の「もがく」「困る」に、ジタバタする様子(雰囲気)が加わった言葉です。

正しい使い方

「あずってるな、手伝うか?」 : 「うまくいってないみたいだな、手伝おうか?」

「昨日の宿題、なまらあずったべや」 : 「昨日の宿題、超てこずったさ」

「(雪の)吹きだまりに(車で)つっこんで、あずってよ」 : 「ふきだまりにつっこんで、もがいていたのさ」

「なに、あずってるの?」 : 「なに、困ってるの?」「なに、てこずってるの?」

あずるの語源

あずるは、もともと岡山県・広島県・山口県・徳島県の方言です。

語源には諸説あり、どれが本当か?定かではありません。

① あずる=崩岸(あず)+助動詞(る)

崩岸の意味は、がけの崩れたところ。助動詞(る)は、自発・受け身・可能を表す語。

あずるの語源は、崩岸る。「崩岸る」は、”がけの崩れたところでは、どうすることもできない”という意味の言葉で、それがのちに、「てこずる・もがく・困る」という意味で使われるようになったとする説です。

② あずる=足+擦る

足は、人のあし。擦るは、「こする」という意味。

あずるの語源は、足擦る。「足擦る」は、”足をジタバタとする様子”を表した言葉で、それがのちに、「てこずる・もがく・困る」という意味で使われるようになったとする説です。

③ あずる=御足(おあし)+擦る

御足は、お金。擦るは、「使いはたす」という意味。

あずるの語源は、御足擦る。「足擦る」は、”お金を使いはたして、どうすることもできなくなった様子”を表した言葉で、それがのちに、「てこずる・もがく・困る」という意味で使われるようになったとする説です。

諸説あり

まとめ

あずるは、北海道でも聞くことが少なくなった北海道の方言「北海道弁」です。

若い人は、ほとんど使わない北海道の方言で、死語になりそうな北海道弁です。

うまくいかない・てこずる・もがく・困るという意味で使われますが、ニュアンスとしては、これらの意味にイライラするといった感情やジタバタする様子がプラスされたような雰囲気がある場合に「あずる」は用いられます。

北海道には、開拓のために来道した地方の方言がたくさんあります。

北海道の方言、ひとつでも多く、後世にのこしていきたいですね。

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