ジェーン・ドウ/ジョン・ドウとは?呼ばれる理由と由来

ジェーン・ドウ 話題

ジェーン・ドウとは、「本名が判らない」「本名を出したくない」「身元不明死体」など何らかの理由で女性を仮名(かめい)で呼ぶときの「呼び名」です。

ジョン・ドウとは、「本名が判らない」「本名を出したくない」「身元不明死体」など何らかの理由で男性を仮名で呼ぶときの「呼び名」です。

名無しの権兵衛とは、「名が判らない」「有名でない」人の「呼び名」で、男性に使われることが多く、おもにふざけて呼ぶ時に用いられます。

日本の権兵衛さんは、ふざけた呼び名ですが、米国のジェーン・ドウ、ジョン・ドウは、訴訟などでも用いられる真面目な呼び名です。

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ジェーン・ドウ/ジョン・ドウ

ジェーン・ドウ(Jane Doe)は、何らかの理由で女性を仮名で呼ぶときの呼び名で、ジョン・ドウ(John Doe)は何らかの理由で男性を仮名で呼ぶときの呼び名です。

名のジェーン(Jane)は女性のありふれた名前で、ジョン(John)は男性のありふれた名前です。

姓のドウ(Doe)には「架空の姓」という意味があります。

女性のジェーン・ドウ、男性のジョン・ドウは、「本名が分からない人」「本名を出したくない人」「身元不明死体」など、仮名で呼ぶ必要があるときの「呼び名」です。

日本の「名無しの権兵衛」みたいな呼び名ですが、ジョン・ドウは裁判でも用いられる「真面目な呼び名」です。

ジョン・ドウは米国の裁判において「氏名不詳」や「匿名」の男性に用いられる仮名で、米国の連邦法では重大な性犯罪について、DNA型情報で被告を特定し「氏名不詳」のままジョン・ドウとして起訴することが認められています。

ジョン・ドウの由来

何らかの理由で仮名で呼ぶときに、ジョン・ドウが使われる由来には諸説ありますが、次の2つの説が有力と思われます。

1・15世紀のイギリスでの訴訟によるとする説

15世紀のイギリスで不動産回復訴訟での議論で、架空の貸主をジョン・ドウ(John Doe)、架空の借主をリチャード・ロウ(Richard Roe)として議論を進めたことに由来するとする説です。

2・13世紀のイギリスの裁判で、証人が用いた仮名によるとする説

13世紀のイギリスの裁判において、証人が自分の身元をかくすため使用した仮名がジョン・ドウ(John Doe)で、その仮名に由来するとする説です。

まとめ

日本の「名無しの権兵衛(ななしのごんべい)」は、名のわからない人や有名でない人を指してふざけていう「呼び名」です。

今では、おもに男性を指す呼び名ですが、江戸時代に幕府の取締りから逃れるため、雇い入れた遊女を「権兵衛」と呼んでいて、そのことが名無しの権兵衛の語源という説もあり、名無しの権兵衛は男女の区別なく使える「呼び名」です。

ジェーン・ドウ、ジョン・ドウは、何らかの理由で仮名を使うときの呼び名です。

ジェーンは女性の、ジョンは男性の「ありふれた名前」で、日本でいうところの「花子」「太郎」というところですね。

余談ですが、「名無しの指(ななしのおよび)」「名無し指(ななしゆび)」は、「くすりゆび」のことです。

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