測量の日は、
1989年(平成元年)
建設省が定めた記念日です。
※建設省は、2001年(平成13年)1月5日まで存在した日本の行政機関。2001年1月6日、国土交通省に再編され現在に至る。
なぜ定めたのか?というと
測量の意義・重要制について、国民の理解と関心を高めることを目的に。
なぜ6月3日なのか?というと
測量法が公布された日だから。
現在の測量法は、1949年(昭和24年)6月3日に公布されました。
「測量の日」が定められた、1989年は、測量法が公布されて満40年になった年。
どのような活動をしているのか?というと
平成元年から毎年、「測量の日」を中心に、関連行事を実施。
日本水準原点(日本の土地の高さの基準:1891年設置)の公開
全国各地の小学校などで、”測量と地図の学習会”の実地
測量と地図のフェスティバル
国土地理院学術研究発表会
など
測量の日には「マッピーくん」というキャラクターがいて、地図と測量に関するPR、普及、啓発活動をしています。
測量とは何か?日本の測量の歴史についてざっくりと紹介させていただきます。
測量とは
測量とは、地表面上の地点の相互関係および位置を確立する科学技術である。(日本測量協会刊「現代測量学」前文より抜粋)
測量は、国土の実態を総合的かつ科学的に把握し、国土の均衡ある利用や住宅・社会資本の整備などのための基礎資料を提供しています。(国土交通省・国土地理院ホームページ”「測量の日」の啓発について”より抜粋)
測量は、測量士が測量器械を用いておこないます。
測量によって完成した地図は、自動車のカーナビゲーションシステムやスマートフォンの地図情報に利用されています。
日本における測量の歴史
400年頃 :遣隋使・遣唐使により測量技術がつたわる
1582年~1589年:太閤検地/豊臣秀吉による田畑の測量
1717年:享保尺(きょうほうじゃく)の制定/将軍徳川吉宗による長さの単位”尺”の統一
1727年:富士山の標高の測定/福田履軒(ふくだ りけん)が測定。3847.5m
1800年:伊能忠敬(いのう ただたか)による全国測量開始
1821年:「大日本沿海輿地全図(だいにほんえんかいよちぜんず)」完成/伊能忠敬ほか
1869年(明治2年):「民部官庶務司戸籍地図掛(みんぶかんしょむつかさこせきちずかかり)」設置/国土地理院の前身
1972年(明治5年):日本初の三角測量の実施
1891年(明治24年):東京三宅坂参謀本部内に日本水準原点を設置
1892年(明治25年):東京麻布に日本緯度原点を設置
1895年(明治28年):5万分の1の地形図の作成開始
1910年(明治43年):2万5千分の1の地形図の作成開始
1924年(大正13年):全国5万分の1の地形図ほぼ完成
1945年(昭和20年):地理調査所発足/内務省の付属機関
1949年(昭和24年):測量法公布
1960年(昭和35年):地理調査所を国土地理院に改称
1964年(昭和39年):人工衛星観測開始
1983年(昭和58年):2万5千分の1の地形図全国整備完了
1989年(平成元年):測量の日を制定(6月3日)