いけばなの日は
2020年(令和2年)に
公益財団法人 日本いけばな芸術協会が定めた記念日です。
なぜいけばなの日を定めたのか?というと
いけばなの技術の習得だけでなく、その歴史などから知見を広げること、花に直接触れることで命の尊さやパワーを感じて人間性を豊かにしてもらいたとの願いから
なぜ6月6日なのかというと
日本には昔から、「6歳の6月6日に”習い事・芸事”をはじめると上達する」という言い伝えがあるからです。
いけばなに限らず、すべての習い事・芸事にいえることなので、
6月6日は、「楽器の日」「邦楽の日」でもあります。
なぜ6歳の6月6日かというと
室町時代の申楽師(さるがくし)”世阿弥(ぜあみ)”は、『風姿花伝(ふうしかでん)』で
「習い事をはじめるのは数え7歳(満6歳のとき)がもっとも良い」と説きました。
江戸時代になると、その考えをとりいれた歌舞伎のせりふで
「6歳の6月6日」という6の続く言いまわしが頻繁に使われるようになり、いつしか、
6歳の6月6日から習い事をすると上達するといわれるようになりました。
また、6という数字には、
指を使って数字を数えたとき、小指が立つことから、
「子が立つ」・「子供のひとり立ち」を意味する
縁起の良い数字という言い伝えがあります。
いけばなの起源・いけばなの流派について紹介させていただきます。
いけばなとは
いけばなとは、花や草木を器にいける、日本の伝統文化のひとつ。
「華道」ともいわれ、ただ、花や草木をいけるのではなく、花や草木をいけることを通して、精神をみがき、すぐれた人格を形成するようにつとめることを目的にしている。
いけばなは、「いける」ことで「いかす」こと。花自身の個性・美しさを最大限に引き出し、より輝かせるという意味があります。
いけばなの起源
いけばなの起源は室町時代の前期。
このころ、将軍や幕府の権力者や武士の邸宅に、押し板や違い棚(現在の床の間の原形)がつくられ、そこに座敷飾り(ざしきかざり)として花も飾られました。
座敷飾りの方法は、将軍の身のまわりの世話をする人により整備され、真(本木)と下草からなる「立て花(たてばな)」が飾られるようになります。
「立て花」は、仏前の供花(くげ)や神の依代(よりしろ)としてでなく、客をもてなす場に用いられるようになります。
これが、「いけばなの起源」です。
室町時代の末期になると、
立て花の様式がさだまり、立て花は「立花(りっか)」へと発展します。
立花が、もっとも古い、伝統のある「いけばなのスタイル」です。
室町時代末期から江戸初期にかけて、立花を大成させたのが初代と2代目の池坊専好(いけのぼうせんこう)。
いけばなを確立させたのは、池坊専好といわれています。
池坊専好は、現在の華道の流派池坊の家元が名乗る名跡(みょうせき)です。
いけばなの流派
いけばなの流派、現在、300以上あるといわれています。
いけばなを確立させた、もっとも古い流派は「池坊(いけのぼう)」。
代表的な流派「三大流派」は
「池坊」
「草月流(そうげつりゅう)」
「小原流(おはらりゅう)」
です。