紅蓮の炎の”ぐれん”は血のような赤色?紅蓮の意味から色を解説

紅蓮の炎 話題

紅蓮ぐれんの意味は、「あかい、はすの花」「激しく燃え上がる炎の色のたとえ」「紅蓮地獄ぐれんじごくの略」。

紅蓮に、怨念おんねんとか不気味とかいうイメージがあるのは、紅蓮が「地獄」に由来する言葉だからです。

紅蓮の炎の”ぐれん”の色は、ちょっと不気味な、炎や血のような赤い色で、これといった決まった色はありません。

血紅

紅蓮とくれないは全く別の意味の言葉です。紅の意味は「べにばな(紅花)」「紅色べにいろ」で、紅色という色はちゃんとあります。

紅色

紅色も、激しい炎の色に見えるので、紅色も”ぐれん”の色といえそうです。

紅蓮という言葉の由来を考えると、紅色から血紅の間の色が「ぐれん色」といえそうです。

紅蓮の由来と紅蓮の色を色見本を用いて、くわしく、分かりやすく解説します。

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紅蓮は「地獄」に由来する

紅蓮は、八寒地獄はちかんじごくの第七番目の地獄「紅蓮地獄ぐれんじごく」を略した言葉です。

八寒地獄とは、死者を寒さ・氷で苦しめる八種類の地獄で、第七番目の地獄が「鉢特摩はどま」、第八番目の地獄が「摩訶鉢特摩まかはどま」。

紅蓮ぐれんはもともと仏教語で、意味は「はすの花」。

あかい色のはすの花は梵語ぼんごでpadmaパドマといい、仏典では鉢特摩と音訳されます。

第七番目の地獄に落ちた者は、きびしい寒さのために皮と肉がはじけ裂けて血に染まり、紅い色のはすの花のようなな有様になるので、第七番目の地獄には「鉢特摩」という名がついています。

鉢特摩と紅蓮はもともとと同じ「はすの花」を意味する言葉なので、第七番目の地獄「鉢特摩」は「紅蓮地獄」、第八番目の地獄「摩訶鉢特摩」は「大紅蓮地獄」と訳され、紅蓮地獄は紅蓮と略されるようになります。

紅蓮地獄より、さらに寒さと苦痛が大きい地獄が、「大紅蓮地獄」。

裂けてはじけた血が、紅いはすの花に見え、さらに激しさを増し、紅いはすの花が激しく燃え上がる炎のように見えたことから、「紅蓮」は「激しく燃え上がる炎の色のたとえ」という意味をもちます。

紅蓮の色は「血」のような赤

紅蓮は、「あかい、はすの花」「激しく燃え上がる炎の色のたとえ」「紅蓮地獄の略」という意味の言葉です。

紅蓮の炎の”ぐれん”の色を「紅い、はすの花」の色とすると、ピントきません。画像検索しても、図鑑をみても、真っ赤な「はすの花」はなく、少しピンクがかって見えます。

紅い蓮

紅蓮の言葉の意味や由来を考えると、紅蓮の炎は、「地獄に落ちた人の血」というニュアンスを含む言葉。

紅蓮の炎の”ぐれん”の色は、「はすの花」の色ではなく、血のような赤い色といえそうです。

紅色

赤 

紅 

真紅

血紅

紅色・赤・紅・真紅・血紅色の5色を紹介しましたが、紅色と血紅色の間には無数の色があります。

”ぐれん”の色には、これといった決まった色はありません。なので、あなたが、紅蓮の色だと思っている色が「ぐれんの色」です。

まとめ

紅蓮の炎の”ぐれん”の色には、これといった決まった色はありません。

紅蓮は、地獄に由来する言葉で、紅蓮の炎には、地獄に落ちた人の血というニュアンスが含まれます。

紅蓮の由来から、紅蓮の炎の”ぐれん”の色は、紅色から血紅色の間の色といえますが、決まった色があるわけでないので、あなたが思った色が「ぐれんの色」です。

紅蓮の炎と聞いて、あなたは、どんな色の炎を思い浮かべますか?

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