罹患リカン、羅患ラカン、間違えて使っていませんか?

罹患 言葉

罹患(リカン)は「病気にかかること」で、羅患(ラカン)という言葉はなく、「罹患」と「羅漢」が混同した間違えた言葉です。

発音が、よく似ていているので罹患を「羅患(ラカン)」と勘違いしているのか?罹患をリカンと読めずラカンと読んでしまっているのか?罹と羅の違いに気付いていないのか?SNSやブログなどでも、間違った言葉「羅患」が目に付きます。

病気にかかることを何故、「罹患(リカン)」というのか?何故、多くの人が「羅患」という間違った言葉を使っているのか?わかりやすく解説します。

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罹患は病気にかかること

罹患の罹は、音読みで「リ」、訓読みで「かかる」と読み、「病気にかかる」「災害にあう」という意味です。

罹患の患は、音読みで「カン・ゲン」、訓読みで「わずらう・うれえる」と読み、「病気になる」「うれい」という意味です。

罹患は、2つの同じ意味(病気にかかる)をもつ語を組合わせた2字熟語です。

なので罹患は「病気にかかる」という意味です。

何故「罹患」と「羅患」をまちがえるのか?

罹患リカンを羅患ラカンと間違えている人は、罹患リカンという言葉を知らない人です。

インフルエンザにかかった時、日常会話では「インフルエンザに罹患しちゃった」とは言いませんよね。ほとんどの人は「インフルエンザにかかっちゃった」と言います。

罹患は日常会話では、ほとんど使われない言葉で、新聞やテレビなどの報道などで目にしたり耳にしたりする言葉です。

一方で「羅漢(らかん)」は、世界遺産石見銀山の羅漢寺五百羅漢(らかんじごひゃくらかん)があり、いろいろな場所に「五百羅漢(ごひゃくらかん)像」があり、テレビのCMや観光地の紹介などでも目にしたり、耳にする言葉です。

羅漢は、見たり聞いたりしたことはあるけど、罹患は、見たことも聞いたこともないという人が多いので、罹患リカンと羅患ラカンを間違えている人が多くいます。

リカンを間違えてラカンと発音している人、罹患をリカンと読めない人、罹と羅の違いに気付いていない人、そのほとんどは、罹患リカンという言葉を知らない人で、字や発音がにてるので、自分の知っているラカンという言葉だと思い込んでいる人です。

罹患の使用例

ガン罹患者の3人に1人は就労世代

インフルエンザに罹患していたことが分かった

歯周病は、40歳以上の8割以上が罹患していると考えられている

花粉症の罹患率No.1は群馬県

罹患者数が1000人をこえた

まとめ

罹患リカンは「病気にかかる」ことで、羅患ラカンという言葉は、ありません。

罹患という言葉が、日常で使われないことから、リカンをラカンと言ったり、罹患を羅患と書き間違えたり、罹患と羅漢を混同している投稿が目立ちます。

羅漢は、阿羅漢の略で、梵語arhan、意味は「尊敬・供養を受けるのに値する」ことで、仏教の修行の最高段階・その段階に達した人・聖者のことです。

病気にかかることと、聖者を”ごちゃまぜ”にしてはいけません。

羅患という日本語はありません。

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