髑髏は、「しゃれこうべ」のほかに「されこうべ」とか「しゃりこうべ」とか「ドクロ」と読みます。
しゃれこうべ・しゃりこうべ・されこうべ・ドクロの意味は、みんな同じ「風雨にさらされて白くなった頭の骨(頭蓋骨)」です。
英語に訳すと「SKULL」スカルです。
髑は、一文字で「ドク」とよみ、髏は一文字で「ロ」とか「ロウ」と読みます。
髑髏はもともと「ドクロ」で、「しゃれこうべ・しゃりこうべ・されこうべ」の漢字表記「髑髏」は当て字です。
髑髏の語源と、難しい髑髏という漢字のおぼえ方を、わかりやすく解説します。
髑髏(ドクロ)は頭の骨
髑髏の「髑(ドク)」の意味は、それだけが目立つ骨。
髑髏の「髑(ロ)」の意味は、つながった骨。
長い間、死体が風雨にされされて、他の骨や肉がなくなっても、頭の骨だけが目立って残っていることから、
風雨にさらされて白くなった頭の骨を、髑髏(ドクロ)といいます。
しゃれこうべの語源は「曝(され)」
しゃれこうべの「しゃ」は、「されこうべ」の「さ」が変化したもの。「さ」→「しゃ」。
しゃれこうべは、もともと「曝れこうべ」のことです。
こうべは「頭」のことで、曝れ(され)は、「長い間、風雨や日光にあたることで、色あせたり、くさってボロボロになる」ことです。
「長い間、風雨にさらされ、色あせた頭」=「風雨にさらされた白い頭の骨」ということで「されこうべ」、「されこうべ」が転じて「しゃれこうべ」、どちらもドクロと意味が同じなので「髑髏」という漢字を当てました。
「さ」を「しゃ」と言うのは、鮭を「サケ」といったり「シャケ」といったりするのと同じです。
今では、「しゃれこうべ」という人がほとんどで、「されこうべ」という人はほとんどいません。
しゃりこうべの語源は「舎利(しゃり)」
髑髏は、しゃりこうべとも読みます。
しゃりこうべの「しゃり」は、「舎利」とする説が一般的です。
こうべは「頭」のことで、舎利(しゃり)は「死んだ人の骨」のことです。
昔は、戦で死んでそのまま放置される人、道ばたなどに倒れてそのまま死ぬ人がいて、死体をそのまま放置することもありました。
「死んだ人のこうべ(頭)の骨」=「風雨にさらされた白い頭の骨」ということで「しゃりこうべ」、ドクロと意味が同じなので「髑髏」という漢字を当てました。
今では、「しゃれこうべ」という人がほとんどで、「しゃりこうべ」という人はほとんどいません。
漢字「髑髏」の簡単なおぼえ方
芸人オジンオズボーン(松竹芸能)の篠宮暁さん(YouTubeでの芸名”ぱのみや”)が、考えたおぼえ方が、とてもわかりやすい。
前説が長くてイラつくけど、我慢して最後まで見てみましょう。
一度きくと、頭からはなれない、おすすめのおぼえ方です。
「コツ」「シ」「ク」「チュウ」、「コッ」「チュウ」「イチ」「ロ」「メェー」
まとめ
髑髏はもともと「ドクロ」で、「しゃれこうべ・しゃりこうべ・されこうべ」の漢字表記「髑髏」は当て字です。
ドクロ・しゃれこうべ・しゃりこうべ・されこうべは、みんな同じ「風雨にさらされて白くなった頭の骨」のことです。
とても難しい漢字で、おぼえるのが大変ですが、芸人篠宮暁(ぱのみや)さんが考えた、「秒で漢字暗記」はとても役に立ちます。
髑髏のほかに「檸檬」「葡萄」「躊躇」「薔薇」なんかもあるので、参考にしてみてはいかがでしょう。
まんが日本昔話の「しゃれこうべの歌」という話は、友達に首を切られた若者が、「しゃれこうべ」になった後、友達に復讐するお話。
日本の妖怪「がしゃどくろ」は、戦で死んだり、のたれ死にした、死人たちの怨念があつまって、巨大な骸骨の姿となり、生きてる人を食べるといいます。
髑髏や骸骨になっても復讐できる、「骨」って怖いですね。