盗聴器を発見するには、盗聴器発見器が必ずしも必要ではありません。
盗聴器には、アナログ式盗聴器・デジタル式盗聴器・録音式盗聴器・有線式盗聴器・リモコン式盗聴器・偽装式盗聴器があります。
これら、すべての種類の盗聴器を発見できる、盗聴器発見器はとても高価です、安価な盗聴器発見器では、すべての種類の盗聴器は発見できません。
盗聴器発見器を利用しなくても、「目で見て発見する」ことは誰にでも簡単にできる、かなり有効な盗聴器の発見方法、「吸音材を利用する」ことは、盗聴を妨害できる有効な手段です。
ほとんどの盗聴器はアナログ式盗聴器
盗聴器でもっとも普及しているのは、アナログ式盗聴器です。ACアダプタ・コンセントタップ・延長コード・電卓などに偽装した盗聴器(偽装式盗聴器)などもあります。
アナログ式盗聴器は、マイクで拾った音声(音)を、アナログ式発信器で発信し、離れた場所で受信するタイプのものです。
このタイプで盗聴に使用される周波数は、10KHZ~6000MHZ。
なかでも、盗聴6波と呼ばれる6つの周波数を利用している、盗聴器がもっとも普及しています。
*盗聴6波:398.605MHZ・399.455MHZ・399.030MHZ・139.970MHZ・140.000MHZ・139.940MHZ
アナログ式盗聴器の発見器は、amazonや楽天市場などの通販サイトや家電量販店などで、多く販売されていますが、安価な発見器ですべての盗聴周波数を調べることはできません。
遠隔操作で、スイッチをON/OFFできるタイプ(リモコン式盗聴器)もあり、スイッチがOFFになっている場合は発見器で発見できません。
2022年12月1日以降は、電波法施行規則の改定により、350MHZ帯及び400MHZ帯のアナログ方式の周波数は使用できなくなります。(総務省/電波利用ホームページ)
今後は、デジタル式盗聴器が増えていくと思われます。
デジタル式盗聴器は、マイクで拾った音声を、デジタル式発信器で発信し、離れた場所で受信するタイプのものです。
デジタル式盗聴器は、市販されている盗聴器発見器では、発見できません。
デジタル式盗聴器を発見するには、スペクトラムアナライザという特殊な機器が必要になり、専門的な知識がないと使いこなせません。
録音式盗聴器とは、ボイスレコーダーのことです。むいぐるみの中に入れたり、ペン型のものもあります。
録音式の盗聴器は、盗聴器を回収しなければいけない(仕掛ける側にリスクがある)ので、アナログ式ほど普及していません。
有線式盗聴器は、隣の部屋から、壁にマイクをつけて盗聴します。
簡単に盗聴器を見つける方法
引っ越し前、部屋を決めるときに、2つのことを確認するだけで、かなりの率で盗聴の被害にあわずにすみます。
盗聴器には、必ず電源が必要になります。電池式だと2~3日で電池が切れるものがほとんどです。コンセントなどから電源をとるタイプだと、ほぼ永久的に稼働します。
電池式だと、電池をしょっちゅう交換する必要があるので、設置する人が限られます。
コンセントなどから電源をとるタイプの盗聴器は、部屋に入れる人なら、誰にでも設置できます。個人を狙っての盗聴も、無差別に盗聴器を設置することも可能です。
コンセントの周りで、2つのことを確認するだけで、簡単に盗聴器を発見することができ、盗聴の被害にあわない確率はかなり上がります。
1・コンセントタップ・延長コードの確認
入居前に、コンセントタップや延長コードがついていたら、管理会社などを通じて取り外してもらいましょう。
2・コンセントの確認
1カ所のコンセントだけ真新しい・カバー部分が外れている・最近外した跡がある、そんな時は、管理会社を通じてコンセント内部を確認してもらいましょう。
*家具付きの物件では、とくに注意が必要です。設置されているものに電気製品が含まれている場合は、コンセントタップや延長コードでつながれていないか必ずチェックしましょう。
盗聴器を設置しただけでは罪に問えませんが、警察に相談することは可能です。
盗聴器が見つかったら、警察への連絡も忘れずに。地域によっては、迷惑防止条例が施行されています。
簡単に盗聴を妨害する手段
アナログ式、デジタル式盗聴器は、いずれもマイクで音声を拾って、発信する仕様です。
マイクで音声を拾わせないことで、盗聴を妨害することができます。
盗聴器には、電源が必要です。
家の中で、簡単に電源を確保できる場所はコンセントだけ。
普段使用しないコンセントを、吸音材や遮音材で囲んだり、塞いだりすることで、簡単に盗聴を妨害することができます。
塞ぐ際は、コンセントの穴に、吸音材や遮音材が触れないように気をつけます、火災の原因になる場合があります。
吸音材・遮音材を使う
1・コンセントキャップ(100円ショップにも売っています)で、コンセントの穴をふさぐ。
2・ウレタンスポンジをコンセントより大きく切る。ウレタンスポンジは大きく、あつい方が効果があります。
3・両面テープなどで、コンセントにウレタンスポンジを貼る。
*ウレタンスポンジ製の遮音材・吸音材は、通販サイトで1000円~3000円程度で購入可能。100円ショップで売っているウレタンスポンジを重ねて使用しても効果はあります。
両耳を、ウレタンスポンジでふさいで見てください、かなりの効果を体感できると思います。
まとめ
すべての盗聴器には、電源が必要です。
家の中で簡単に電源を確保できるのは、コンセントだけ。
コンセントを確認するだけで、かなりの確率で簡単に盗聴器を発見できます。
現在、もっとも普及している盗聴器は、アナログ式盗聴器です。
アナログ式盗聴器は、マイクで音声を拾って発信器で発信、離れた場所で受信します。
マイクに音声が届かなければ、盗聴もされません。
意外と安価な遮音材・吸音材を利用することで、簡単に盗聴を妨害できます。
安心して新生活を送るために、部屋を決める前に試して見てください。
見つからないのが当たり前、でも見つかる可能性はゼロ%ではありません。