7月を過ぎると、北海道の山菜は、一部の高山を除き、美味しく食べることができなくなります。
美味しく食べることができなくなった山菜も、採ってきて畑に植えると、翌年以降には畑で採ることができるようになります。
もっとも山で採ってきたものより、風味はおちますが、とりたての新鮮な山菜を、手軽に食べることができます。
我が家では、行者ニンニクとウドの栽培に成功。
7年ほど前に採ってきた、これらの山菜を今年も美味しく食べました。
山菜を栽培するために必要な条件、採り方・植える場所などを案内します。
行者ニンニクの栽培
北海道では5月の中旬を過ぎると、山の行者ニンニクは、花芽をつけ、食べても美味しくなくなります。
畑に植える行者ニンニクを採るのに最適な時期は、北海道では5月末ころから7月の初旬ころ。
花芽が付いていても、葉が少し枯れていても、大丈夫。
行者ニンニクは、とても強い植物のようで、根が少しでもついていたら大丈夫。
手で静かに引き上げると、根付きの行者ニンニクが簡単に採れますが、慣れないうちは小さいシャベルを持って行くと良いでしょう。
畑に植える場所は、風通しの良い場所であれば、日当たりの良い場所でも大丈夫、ただし日陰で一日中陽の当たらない場所は不適。
我が家では、化学肥料はあたえず、鶏糞・牛糞・馬糞を植えた周りに2から3年に一度少量あたえています。
行者ニンニクは、夏以降に枯れて、翌年の春、新たに芽をだします。
行者ニンニクの栽培で気を付けるべきことは、行者ニンニクに似た有毒植物の近くに植えないこと!
行者ニンニクと間違えやすい有毒植物
、
行者ニンニクと間違えて、有毒植物を食べて死亡する人の中には、畑で採ったもので死ぬ人もいます。
行者ニンニクとよく間違える植物には、スズラン・イヌサフラン(コルチカム)などがあります。
これらの植物の近くには絶対に植えてはいけません。
行者ニンニクは、毎年食べ続けると痩せていきます。
数年に一度、山で新しい行者ニンニクを採ってきて、植え足していくことをおすすめします。
ウドの栽培
大きくなりすぎたウドは、食べても美味しくありません。
食べて美味しいのは、茎の長さがおおよそ30㎝以下のものですが、畑に植えるウドならそれより大きくても大丈夫。
畑に植えるウドを採るのに最適な時期は、北海道では6月上旬から下旬ころ。
茎が木のようになる前の、茎が緑色のものが、畑に植えるのに適しています。
畑に植えるウドを採るときは、小さなシャベルを持って行き、根の周りの土と一緒に掘り採ります。
ウドの大木とは、茎が木のようになり、食べることも、木材としても使えない、役に立たないということ、畑に植えても根付きが悪い、でも見つけやすいので翌年以降に採りに行くため、場所をおぼえるのには役に立ちます。
畑に植えるのは、陽射しがあまり強くない場所で、風通しの良い場所。
我が家では、隣家と物置の間に植えています。
肥料は、行者ニンニクと同様、化学肥料はあたえず、鶏糞・牛糞・馬糞を周りに数年に一度あたえています。
ウドは、毎年食べ続けると、痩せていきます、数年に一度、新しいウドを採って植え足していくことをおすすめします。
栽培が難しい山菜
ワラビ
ワラビを栽培している農家をみることがありますが、家庭の畑での栽培は難しいようです。
ワラビの根は、土の中にとても深くのびていて、掘り採るのがとても困難。
畑に植える際には、深く掘って、根の下に肥料を入れなければいけない。
すどけ(もみじがさ)
畑で栽培しているのを見たことがない。
根はシャベルなどを使用すると、簡単にとることができます。
畑のいろいろな場所で試したり、肥料をいろいろ変えて試したが、一度も成功したことがない。
北海道の家庭では、栽培が難しいようです。
まとめ
山菜は、山で採ってきて、旬のものを食べるのが一番美味しい。
でも、毎日採りに行くことはとても難しい。
夕ご飯の、ちょっとした副菜に山菜、そんな時に、畑で行者ニンニクやウドが採れたら良いですよね。
子供のころは、山菜なんて食べる気がしなかったけど、自分で山菜を採るようになってから、山菜の美味しさにはまっています。
ふきは、畑で栽培している人がいて、たまに頂いて食べるのですが、どうしても美味しいと感じられません。
ふきは、沢の中で採ってきたものに限ります。
みずみずしくない、独特の香りのしないふきは、ただの草、畑での栽培には適していないように思えます。