下水道の日は、
1961年(昭和36年)に
建設省(現:国土交通省)、厚生省(現:環境省に所轄変更)、現在の日本下水道協会の前身が協議して「全国下水道促進デー」として定めた「日」で、
2001年(平成12年)に、「下水道の日」と名称を変更しました。
※公益社団法人 日本下水道協会:1964年(昭和39年)に、日本下水道促進会議と日本水道協会の下水道部門を統合して設立。
なぜ定めたのか?というと
当時の下水道の普及率は6%ととても低く、いちじるしく遅れていた下水道の普及を図るため
なぜ9月10日なのか?というと
9月10日は、立秋から数えて220日目で、雑節(ざっせつ)の「二百二十日(にひゃくはつか)」に当たる日、
この日の大雨に備えるという意味合いから、9月10日を「全国下水道促進デー」と定めました。
※「二百二十日」は、大きな台風による被害が多い日といわれていて農業にとって厄日とされています。
日本の下水道普及率(令和元年度末)、都道府県別BEST10・worst10、政令指定都市別BEST10・worst10を公益社団法人日本下水道協会の資料をもとに紹介させていただきます。
全国の普及率は79.7%(下水道の利用人口/総人口)、日本に暮らす人の約8割の人が下水道を使用しています。
※令和元年度末の下水道普及率は、東日本大震災の影響で福島県の一部が調査対象外になっています。
都道府県別下水道普及率
東京都のように100%に近い都道府県がある一方で、徳島県の普及率は2割にも達していません。
下水道が整備されることで、「大雨などによる浸水を防ぐ」・「ハエや蚊などの害虫や悪臭を防ぐ」・「公共水域での水質を保全する」ことができます。
BEST10(令和元年度末)
順位:都道府県:普及率(%)
1:東京都 99.6
2:神奈川県 96.9
3:大阪府 96.2
4:京都府 94.9
5:兵庫県 93.3
6:北海道 91.4
7:滋賀県 91.1
8:富山県 85.9
9:石川県 84.3
10:長野県 84.1
worst10(令和元年度末)
順位:都道府県:普及率(%)
1:徳島県 18.4
2:和歌山県 27.9
3:高知県 40.1
4:鹿児島県 42.4
5:香川県 45.8
6:島根県 49.7
7:大分県 51.5
8:福島県 54.1
9:群馬県 54.6
10:愛媛県 55.4
政令指定都市別下水道普及率
政令指定都市の普及率は、最下位の岡山市67.6%(岡山県の普及率は68.6%)を除いて、全国の普及率を上回っています。
下水道の普及は、地方格差、市町村格差が大きいようです。
BEST10(令和元年度末)
順位:政令指定都市:普及率(%)
1:横浜市 100
2:大阪市 100
3:東京23区 99.9
4:北九州市 99.9
5:札幌市 99.8
6:福岡市 99.7
7:川崎市 99.5
8:京都市 99.5
9:名古屋市 99.3
10:神戸市 98.7
※下水道処理人口普及率は小数点以下2桁を四捨五入しています。(100%は四捨五入の結果です)
worst10(令和元年度末)
順位:政令指定都市:普及率(%)
1:岡山市 67.6
2:浜松市 81.1
3:静岡市 84.5
4:新潟市 86.5
5:熊本市 89.9
6:さいたま市93.6
7:広島市 95.7
8:相模原市 96.9
9:千葉市 97.3
10:堺市 98.4