氷が溶けないグラスやコップ その謎を知っていますか?

ice 話題

暑い夏に飲む、氷の入った冷たい飲み物は、格別に美味く感じます。でも氷があっという間に溶けてしまい、飲み物の味が薄くなって不味いと感じたことありますよね。

「氷が溶けにくい」グラスやコップは、全く氷が溶けないということはありません、「冷たいものは冷たいまま、温かいものは温かいまま」飲みごろ温度を長時間キープする優れモノのグラスやコップです。

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なぜ氷が溶けにくいのか

氷の周りの温度が0℃以上になると、氷は溶けて水になります。同じ量の氷を10℃、30℃、60℃の水の中に入れると、温度が高いほど早く溶けることが観察できます。

コップに氷をいれて飲み物を注ぐと、飲み物の温度で氷は溶けます。飲み物の温度が0℃に近いほど「氷は溶けにくい」けれど、キンキンに冷えた飲み物を入れても、意外と早く氷は溶けてしまいます。それは、グラスやコップの周り(外気や手の温度)の熱で、氷の周りの温度が上がるからです。氷は溶けると水になります。コップの中の飲み物は水によって薄められて不味くなります。

「氷が溶けにくい」グラスやコップは、魔法びんと同じ構造で、外部から熱の影響を受けないようにしています。

熱は、温度の高い方から低い方へ移動する性質を持っています。空気も熱が移動する通り道です。そこで、魔法びんは内びんと外びんの「二重構造」にし、内びんと外びんの間を『真空』にすることで、「外から熱が内に移動する」「熱が内から外に逃げる」のを防いでいます。

「氷が溶けにくい」グラスやコップも、「二重構造」になっていて、内壁と外壁の間に真空の層があります。

「氷が溶けにくい」グラスやコップは、魔法びんと同じく、外の熱が内に移動せず、内の熱が外に逃げないので、「氷が溶けにくく」なっています。

氷が溶けにくいのは、内壁と外壁の間に『真空の層』があるからです。よく目する「氷が溶けにくい」を語ったグラスやコップの中には、単に二重構造というだけで、『真空』を明記していない物があるようです。

空気は熱を伝えます。普通のグラスやコップに比べると少しは「氷が溶けにくい」のかも知れませんが、『真空の層』が無い二重構造で「氷が溶けにくい・氷が溶けない」と記している製品には疑問を感じます。

氷が溶けないグラスやコップの特徴

① 冷たさ・温かさが長持ちします。「冷たいものは冷たいまま、温かいものは温かいまま」長時間飲めます。

② 氷が溶けにくいから、飲み物が薄まりにくいです。全く氷が溶けないということはありませんが、思っている以上に氷が長持ちします。

③ 氷を入れいても結露しにくいです。「魔法びん構造で外部の熱を遮断し、熱が外に逃げない」ので結露せず、コースターを使う必要がありません。

④ 熱い飲み物を入れても外側が熱くならない。「魔法びん構造で熱が外に逃げない」熱くてコップを持てないことはありません。

⑤ ステンレス製やチタン製のものは落としても割れません

⑥ ステンレス・チタン・耐熱ガラス・ガラスなどのいろいろな素材を使った製品があります。

おすすめの逸品

新潟県燕市SUSgallery(サスギャラリー)の、純チタン真空タンブラーは、「横浜APEC2010」で参加各国首脳への贈答品に採用された逸品です。

同社が長年培ってきた魔法びんやステンレスボトルの製法を応用して完成したのが世界初の「チタンによる真空二重構造」です。

二枚の薄いチタンによって作られた『真空の壁』は、高い保冷・保温性を実現しています。

チタンはイオン化せず無味無臭で、金属臭さを感じることがありません。

チタンは医療器具にも使われるほど安全性が高いアレルギーフリーの素材で、安心・安全に使えます。

チタンは軽量で軽く錆びません。落としても割ることはなく、とても長持ちします。

氷が溶けにくいグラスやコップは、安価なものだと500円程度から販売されています。SUSgalleryの真空チタンカップは10,000円以上(20018年3月現在)する高価なものです。

見た目の美しさ、口をつけた時の感触、持ったときの肌触り、安価なものと比べると雲泥の差があります。

日本の高い技術力を体感できるSUSgalleryの「氷が溶けにくい、美味しさが長時間持続する」真空チタンカップは購入して損のない逸品です。

まとめ

「氷が溶けない・氷が溶けにくいグラスやコップ」は、全く氷が溶けないということはありませんが、思ってる以上に氷が長持ちします。

価格は500円程度~数万円するものまでいろいろです。

ネットには多くの人がクチコミを載せていますが、そのほとんどは満足したというものです。

みんなの意見をまとめると、安価なものでも「1時間程度は氷がほとんど溶けない」という報告が多く、SUSgalleyのものだと、「約8時間氷がもった(室内の温度はわかりません)」という報告もありました。

氷が溶けにくいのは、コップが二重構造になっていて内壁と外壁の間に、『真空の層』があるからです。『真空の層』があることで、コップの「外の熱が内に移動せず」、コップの「内の熱が外に逃げない」ので、氷が溶けにくいコップは「冷たいものは冷たいまま、温かいものは温かいまま」飲みごろの温度が長時間続きます。『真空の層』がない二重構造は熱を伝えます。

「氷が溶けにくい・氷が溶けない」と語っているのに、「真空」と明記していない商品には、疑問を感じます。

『真空の層』があるので、コップの中の温度が保たれ、外に熱が逃げないので、結露することなく、熱くて持てないということもありません。

「氷が溶けない・氷が溶けにくい」グラスやコップを購入するときは、『真空』と明記しているかどうか、必ず確認してから購入しましょう。

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