暴露の正しい読み方は、「ばくろ」です。
暴露・曝露を「ぼうろ」と読むのは間違えです。「ぼうろ」と読んではいけません。
「ぼうろ」と読む人の多くは、「暴論(ぼうろん)」と「暴露・曝露」を混同している人で、意味を間違えて使っている人もいるようです。
辞書で「ばくろ」とひくと、「暴露」と「曝露」、2つの漢字がのっています。
どちらの漢字も正しいけれど、「曝」は常用漢字ではないので、新聞などのメディアでは「暴露」を用いています。
暴露・曝露の正しい意味と用例、英語訳、間違えやすい言葉を紹介します。
暴露・曝露の正しい意味と用例
暴露・曝露は「ばくろ」と読みます
よく使う意味
①さらけだすこと。とくに、悪事・秘密などをあかるみに出すこと、悪事・秘密があかるみに出ること。
用例
浮気を暴露すると、刑罰をうける可能性があります。
女性芸能人による、過激な暴露大会!
大物政治家のスキャンダルを暴露する。
暴露本
暴露記事
あまり使わない意味
②風雨にさらすこと。風雨にさらされること。
①の意味で使われることが多く、②の意味で使われることは、ほとんどありません。
英語訳
単語一文字だと
exposeとかrevealが暴露(あかるみに出る・出す)という意味で用いられます。
He revealed his secrets. 彼は自分の秘密を暴露した。
口語では
be busted とか get busted、out+代名詞 で 暴露(あかるみに出る・出す)という意味で用いられます。
He outed me. 彼が私の秘密を暴露した。
慣用句では
let the cat out of the bag これで、暴露(あかるみに出る・出す)という意味になります。
coming outとは
英語が公用語のほとんどの国では、coming out(カミングアウト)は、同性愛者であることを暴露する場合に使われます。同性愛を暴露する時以外は、coming outは使いません。
暴・曝・露は同じ意味の語
ばくろの「暴」は、あばれる意味ではなく、「むきだしにしてみせる」「さらす(日光にさらす)」という意味です。
ばくろの「曝」は、「さらける」「さらけだす」「さらす(日光にさらす)」という意味です。
ばくろの「露」は、「あらわす」「あらわれる」「さらす(日光や風雨にあてる)」という意味です。
暴露・曝露は、「むきだしにしてみせる(さらけだす)」と「あらわす」という似た意味の語を組み合わせて「あかるみに出る・出す」という意味で用いる二字熟語です。
暴露・曝露は、「日光にあてる」という同じ意味の語を組み合わせて「風雨にさらすこと」という意味で用いる二字熟語です。
暴論の意味
暴論は、「ぼうろん」と読みます。
意味
①道理を無視した乱暴な議論や意見。理屈にあわない議論をすること。
用例
私が勝手につくった暴論です。
正論のように見せかけた暴論
「お小遣いをふやして下さい」は暴論ですか?
白露の意味
白露は、「はくろ」と読みます。
意味
①しらつゆ
②24節気の一つ。9月7日(8日)ころ ※このころから秋らしい気配が感じられる
まとめ
暴露・曝露の正しい読み方は「ばくろ」です。「ぼうろ」は間違えた読み方です。
暴露・曝露はおもに「さらけだす。とくに、悪事・秘密があかるみに出る・出す」という意味で用いられます。
アメリカなど英語を話すほとんどの国では、coming out は、同性愛を暴露する時だけに使われる言葉です。
曝露の「曝」は、常用漢字ではないので、新聞などのメディアでは「曝露」は使わずに「暴露」をつかいます。
誰にでも暴露されたくない秘密の一つや二つはありますよね。
私は、2つかな・・・いや3つ・・・考えれば考えるほど、どんどんふえていくのは、なぜでしょう?
長生きするほど、ふえていく、それが当たり前なのかも知れません。