砂漠と砂丘の違いとは?日本の有名な砂漠と砂丘

話題

砂漠は、岩石や砂礫(されき)からなる乾燥地域にできる荒地です。

日本に砂漠は、ありません。伊豆大島の「裏砂漠」は、国土地理院の地図に「砂漠」と表記された唯一の場所ですが「砂漠」ではありません。

砂丘は、風によって吹き寄せられた砂が堆積して出来た丘や堤状の地形です。

日本に砂丘は数多くありますが、植物に覆われていたり、農地や住宅地として利用されていて、一見すると砂丘とは判らないものがほとんどです。

旅行雑誌などでは、鳥取砂丘・鳥取県、遠州大砂丘・静岡県、吹上浜海岸砂丘・鹿児島県を日本の三大砂丘として紹介しています。

砂漠は英語で”desert “、砂丘は英語で”dune”または”sandhill”。砂漠は乾燥地域にできる荒地、砂丘は砂が堆積した地形です。

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砂漠(desert)とは

砂漠は、乾燥地域に出来る荒地です。岩石や砂礫(されき)からなる荒地で、降水量が少なく降水が不規則なので植生に乏しいという特徴があります。

砂漠は「亜熱帯砂漠」「海岸冷涼砂漠」「雨陰砂漠」「内陸砂漠」の四つに分類されます。

サハラ砂漠は、「亜熱帯砂漠」であると同時に「内陸砂漠」「海岸冷涼砂漠」です。

ゴビ砂漠は、「内陸砂漠」であると同時に「雨陰砂漠」です。

日本の砂漠

日本には、四つの分類に当てはまる「砂漠」はありません。

伊豆大島の「裏砂漠」は、国土地理院の地図に唯一「砂漠」と表記された場所ですが、地図記号は「砂れき地」です。

砂れき地は、砂や小さな石や岩片でおおわれている場所です。

伊豆大島の「裏砂漠」は、植生に乏しい黒一面の荒地ですが、三原山の噴火によって出来た地形で、伊豆大島は乾燥地域ではないので「砂漠」ではありません。

砂漠ではありませんが、伊豆大島の「裏砂漠」「表砂漠」「奥山砂漠」の3ヶ所で、砂漠のような荒涼とした雰囲気を楽しむことができます。

伊豆大島は東京都です。調布飛行場から飛行機で約30分、東京(竹芝)から客船で約8時間/高速船で約1時間45分、熱海や伊東からだと高速船で約45分で行けます。

砂丘(dune)とは

砂丘は、風によって吹き寄せられた砂が堆積(たいせき)して出来た丘や堤状の地形です。

砂丘は、形成される場所によって「砂漠砂丘」「海岸砂丘」「河畔砂丘」「湖畔砂丘」の四つに分類されます。

日本の砂丘のほとんどは「海岸砂丘」です。

日本の有名な砂丘

日本で有名な砂丘といえば、国の天然記念物と国立公園に指定されている「鳥取砂丘」です。

日本では、鳥取砂丘のような砂ばかりの砂丘は珍しく、植物に覆われていたり、工業地域や農地・住宅地として利用されていて、一見すると砂丘とは判らないものがほとんどです。

旅行雑誌などでは、「鳥取砂丘・鳥取県」「遠州大砂丘(中田島砂丘)・静岡県」「吹上浜海岸砂丘・鹿児島県」を日本三大砂丘として紹介しています。

埼玉県の志多見(しだみ)砂丘は、日本では珍しい河畔砂丘として有名です。

北海道

石狩砂丘と紅葉山砂丘が有名です。

石狩砂丘

北海道石狩市厚田区知津狩(しらつかり)から小樽市銭函(ぜにばこ)までの全長約25km幅約200~300m、石狩浜に沿ってのびている細長い海岸砂丘です。

ハマニンニク・ハマヒルガオ・ハマナス・ハマエンドウなどの植物で覆われています。

紅葉山(もみじやま)砂丘

石狩砂丘より5~6km内陸に位置し、手稲山麓から花川・生振(おやふる)を経て石狩丘陵へと続く、全長約15km最大幅約1kmの海岸砂丘です。

ミズナラ・イタヤなどの自然林と笹に覆われています。約7000年前までは、紅葉山砂丘のある場所は、海の底だったと考えられています。

農地や住宅地の開発、砂の採取などによって、地形の大半は消滅しています。

青森県

猿ケ森砂丘が有名です。

猿ケ森砂丘は、青森県東通村尻労(しつかり)から小田野沢までの全長約17km幅1~2km、太平洋沿岸の海岸砂丘です。

総面積は約15,000ha、鳥取砂丘の約30倍の広さの砂丘です。

防衛省の下北試験場があるので、そのほとんどが見学できません。

山形県

庄内砂丘が有名です。

庄内砂丘は、山形県鶴岡市湯野浜から飽海郡遊佐町吹浦(あくみぐんゆざまちふくら)までの全長約35km最大幅約3km、日本海沿岸にのびる海岸砂丘です。

総面積は約5,500ha、鳥取砂丘の約10倍の広さの砂丘です。

クロマツが植林され、低地では耕地化が進み、メロン、スイカなどの果樹や、チューリップなどの花卉(かき)が栽培されています。

茨城県

鹿島砂丘が有名です。

鹿島砂丘は、茨城県鹿嶋市から神栖(かみす)市までの全長約28km最大幅約3km、鹿島灘沿岸の海岸砂丘です。

鹿島臨海工業地域が形成され、高所は住宅地や公園として利用され、農地ではピーマンやサツマイモなどが栽培されています。

埼玉県

志多見(しだみ)砂丘が有名です。

志多見砂丘は、埼玉県加須市を流れる「会の川(旧利根川)」の右岸に位置し、全長約3km最大幅約300m、日本では珍しい河畔砂丘です。

江戸時代に植林されたアカマツがのこり、砂丘の一部は埼玉県の自然環境保全地域に指定されています。

江戸時代には、会の川流域に広範囲にわたって砂丘や松原があったと思われますが、砂の採取などによって、そのほとんどが消えかかっています。

石川県

内灘(うちなだ)砂丘が有名です。

内灘砂丘は、石川県金沢市栗崎町からかほく市までの全長約10km幅約1km、日本海沿岸の海岸砂丘です。

ニセアカシア・クロマツが植栽され、水田があり畑では大根やサツマイモなどが栽培されています。

福井県

三里浜砂丘が有名です。

三里浜砂丘は、福井県坂井市と福井市にまたがる全長約10km幅約1.5km、日本海沿岸の海岸砂丘です。

福井臨海工業地帯が形成され、住宅地や公園として利用され、農地ではラッキョウなどが栽培されています。

静岡県

遠州大砂丘が有名です。

遠州大砂丘は、静岡県御前崎から愛知県境へと続く全長約50km幅30~100m、遠州灘沿岸の海岸砂丘です。

浜岡砂丘、千浜(ちはま)砂丘、中田島(なかたじま)砂丘などが帯状に連なり、背後にはマツの防風林が広がります。

浜松市南部に広がる中田島砂丘は、幻想的な雰囲気が楽しめる「風紋」で人気の観光スポットです。

鳥取県

鳥取砂丘が有名です。国の天然記念物・山陰海岸国立公園特別保護地区

鳥取砂丘は、鳥取県鳥取市福部町岩戸から鳥取市白兎までの全長約16km幅2.4km、日本海沿岸の海岸砂丘です。

鳥取砂丘は、福部砂丘、浜坂砂丘、湖山砂丘、末恒砂丘の四つの砂丘から成り立っています。観光客が訪れる鳥取砂丘は「浜坂砂丘の一部」です。

日本では珍しい砂ばかりが目立つ砂丘で、起伏が非常に大きく、「風紋」「スリバチ」などの自然現象も楽しめます。

鳥取砂丘には、砂丘を守るため「日本一の鳥取砂丘を守り育てる条例」があります。訪れるときは、条例を厳守しましょう。

鹿児島県

吹上浜海岸砂丘が有名です。

吹上浜海岸砂丘は、鹿児島県いちき串木野市から南さつま市加世田まで全長約47km最大幅2.8km、東シナ海沿岸の海岸砂丘です。

背後には防砂林の松林が続いています。吹上浜は、サーフィンや釣り、春から秋にかけての潮干狩り、夏は海水浴などレジャースポットとしても人気です。

吹上浜は、毎年6月から7月にかけてアオウミガメが産卵のために上陸することでも有名です。

まとめ

砂漠は、降水量が極端に少なく乾燥することで、植生が乏しくなった荒地で、砂丘は風によって吹き寄せられた砂が堆積し、丘や堤状に形成された地形です。

砂漠は乾燥地域にできる荒地で、砂丘は砂が堆積して丘のようになった地形です。

日本には砂漠はありませんが、伊豆大島の「裏砂漠」「表砂漠」「奥山砂漠」の3ヶ所で、砂漠のような荒涼とした雰囲気を楽しめます。

鳥取砂丘でラクダに乗ることが出来ることもあって、多くの人が砂漠と砂丘を混同していますが、砂漠と砂丘は別物です。

鳥取砂丘のように砂ばかりの砂丘は日本では非常に珍しく、多くの砂丘は、工業地域になっていたり、住宅地や農地になっていて、一見すると砂丘と判らないものがほとんどです。

北海道の紅葉山砂丘は、海から離れていて、ほとんどが農地と住宅地になっていて、残っている砂丘の林もどこにでもある雑木林にしか見えません。

気が付かないだけで、意外と身近なところに砂丘はあるのかも知れませんね。