エピローグ・プロローグ・モノローグ・ダイアローグの意味と違いと使い方

エピローグ・プロローグ 言葉

エピローグ(英語:epilogue)は、一般に「物事の終わり・結び」という意味で使われる言葉。

劇の終わりに俳優が直接観客にむかって語りかける結びの口上。音楽・戯曲などの「終曲」、詩歌・小説・書物などの「終章」のことで、作品の結びの部分。

プロローグ(英語:prologue)は、一般に「物事の始まり・発端」という意味で使われる言葉。

劇の初めに語られる短い台詞(序詞・前口上)。音楽・戯曲などの「序曲」、詩歌・小説・書物などの「序章」のことで、作品全体の流れや主題を暗示する前置きの部分。

モノローグ(英語:monologue)は、演劇で「独白(どくはく)」と言う意味で使われる言葉。

演劇で、登場人物が心の中に思っていることなどを、観客に知らせるために相手なしに一人で言う台詞。登場人物が一人だけの芝居。

ダイアローグ(英語:dialogue)は、一般に「対話・会話・対談」という意味で使われる語。

劇・小説などで二人以上の登場人物がかわす対話の部分。人材育成・組織開発の分野では、対話を通してお互いに理解を深め、意識・行動の変化を引き出し合う創造的なコミュニケーションのあり方を指す。

エピローグ、プロローグ、モノローグ、ダイアローグの違いをもう少し詳しく解説します。

スポンサーリンク

エピローグとプロローグの違い

エピローグとプロローグは、古典的な演劇様式において対をなすもの。

プロローグが劇の本筋がはじまる前の前置きの部分、対してエピローグは劇の本筋が終わったところで口上役の俳優が語る結びの口上。

楽・戯曲・詩歌・小説・書物などでは、エピローグは「終曲・終章」、プロローグは「序曲・序章」という意味で使われる。

広義には、エピローグは「物事の終わり・物事の結び」、プロローグは「物事の始まり・物事の発端」という意味で使われる。

一般にエピローグの対義語がプロローグ。

エピローグ

エピローグはギリシャ語のepilogos(意味:結語・結末の詞)が語源。

18世紀後半まで続いた古典的な演劇様式において、劇の本筋が終わったところで俳優の一人が、劇について弁明したり次回公演の予告をしたり観客に感謝の気持ちを伝える結びの口上をエピローグという。

いつの頃からか?わかりませんが、詩・小説・オペラなどで「結びの章・終章」という意味でエピローグは使われるようになり、現在は、広義に「物事の終わり・物事の結び」という意味で使われる。

プロローグ

プロローグはギリシャ語のprologos(意味:前口上・序詞)が語源。

18世紀後半まで続いた古典的な演劇様式において、劇の本筋がはじまる前に口上役の俳優が登場し劇の大筋を説明したり、短い一場面を設けたりして劇全体の流れや意図を暗示する前置きの部分をプロローグという。

いつの頃からか?わかりませんが、詩・小説・オペラなどで「はじまりの章・序章」という意味でプロローグは使われるようになり、現在は、広義に「物事のはじまり・物事の発端」という意味で使われる。

モノローグとダイアローグの違い

モノローグは独りで観客にむかって語ることで、ダイアローグは二人以上の登場人物が対話・会話をすること。

演劇において、モノローグの対義語はダイアローグ。

モノローグは、演劇・芝居などに限って使われる語。対してダイアローグは、一般に「対話・会話・対談」と訳され、いろいろな分野で使われる語。

モノローグ

モノローグはギリシャ語のmonologos(意味:ひとり台詞)が語源。

演劇用語で、ハムレットなどの古典劇では一般的に用いられる舞台の技法。独白(どくはく)と訳され、登場上人物が自分自身の思考・感情・事態の推移などを観客に伝える。

広い意味で、観客に直接物語を語りかけるナレーションや登場人物が一人だけの芝居(モノドラマ)なども含まれる。

ダイアローグ

ダイアローグはギリシャ語のdialogos(意味:対話・会話・問答)が語源。

演劇では、二人以上の登場人物がかわす対話・会話・問答のこと。小説などで、対話の部分。

データベースマーケティング(DBM)用語では、見込み客・既存顧客・後援者・寄贈者などに直に接触するプロセスのこと。

人事労務用語では、人事育成・組織開発の分野で、対話を通してお互いに理解を深め、意識・行動の変化を引き出し合う創造的なコミュニケーションのあり方を指す。

一般に「対話・会話・対談」と訳される。

まとめ

エピローグ、プロローグ、モノローグ、ダイアローグは、ギリシャ語を語源とする語。ローグはギリシャ語のlogosを語源とし、意味は「語り(かたり)」。

エピローグ、プロローグ、ダイアローグは演劇以外でも使われる言葉で、モノローグは演劇以外では使わない言葉。

演劇において、エピローグ(意味:結びの口上)とプロローグ(意味:前口上・前置きの部分)は対をなし、モノローグ(意味:独白)の対義語がダイアローグ(意味:対話・会話)。

広義には、エピローグ(意味:物事の終わり・結び)の対義語はプロローグ(意味:物事の始まり・発端)。

タイトルとURLをコピーしました