マダニ対策~国内で入手できる忌避剤の種類と特徴

マダニ対策 話題

マダニは世界中で800種類以上、日本には47種類のマダニ(マダニ科)が生息していると言われています。

マダニが媒介する感染症には、日本紅斑熱、ライム病重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ダニ媒介性脳炎など死亡例のある感染症があります。

SFTSの発症は沖縄を含む西日本で多く報告されていて、ライム病の発症は一部の地域を除く日本中で報告され北海道で特に多く報告されています。

マダニによる感染症は年中報告されていますが、特に5月~8月に多くの報告があります。

日本にはマダニから身を守るのに有効な成分を配合した忌避剤(きひざい)がドラッグストアやネットなどで売られています。

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日本国内で入手できる忌避剤

現在、日本ではマダニに有効な成分『ディート』『イカリジン』を配合した忌避剤(虫除け)が販売されています。

忌避剤を使用することで、マダニの付着数はかなり減少しますが、マダニの付着を完全には防げません。忌避剤を使用するときも「腕」「足」「首」「頭」など肌の露出を少なくすることを心がけます。

ディート

ディートは1964年に米軍が蚊などに作用する虫除け剤として開発した成分で化学名をジエチルトルアミドといいます。

日本で最初に承認された虫除け成分で、日本国内で50年以上使用され、現在に至るまでディートに関する副作用の報告はありません。

虫除け剤として安全な成分ですが、使用方法や使用上の注意を守って正しく使う必要があります。

ディートには、「独特な匂いがある」「少しべとつく感じがある」「プラスチック・化学繊維・皮革を腐食することもある」という特徴があります。

ディートを含む製品は6ヶ月未満の子供には使用できません。

スプレータイプ、ローションタイプ、ジェルタイプ、ティッシュタイプなど様々なタイプの製品がドラッグストアなどで販売されています。

ディート 5~10%

 

防除用医薬部外品です。効力の持続時間は約1~2時間。6ヶ月未満の子供への使用禁止。

ディート 12%

防除用医薬品です。効力の持続時間は約3時間。6ヶ月未満の子供への使用禁止。

ディート 30%

防除用医薬品です。効力の持続時間は約6時間。12才未満は使用禁止。

イカリジン

イカリジンは1980年代にドイツで開発された虫除け成分です。

日本では2015年に初めて「金鳥」が、イカリジンを配合した製剤の製造販売承認を所得しました。

虫除け剤として安全な成分ですが、使用方法や使用上の注意を守って正しく使う必要があります。

イカリジンには「ディートと同等の効果がある」、「使用できる年齢に制限がない」「虫除け特有の匂いがしない」「衣類をいためることがない」という特徴があります。

スプレータイプ、ジェルタイプ、パウダータイプなど様々なタイプの製品がドラッグストアなどで販売されています。

イカリジン 5%

防除用医薬部外品です。効力の持続時間は約6時間。年齢制限なし。

イカリジン 15%

防除用医薬部外品です。効力の持続時間は約8時間。年齢制限なし。

マダニから身を守る方法

マダニは山林はもちろん、民家の庭や畑、あぜ道などにも生息しています。野外で活動するときは十分なマダニ対策をする必要があります。

マダニから身を守るには、『忌避剤』の使用が有効ですが、忌避剤を使用しても完全にマダニから身を守ることはできません。

野外で活動するときは第一に服装に注意します。「腕」「足」「首」「頭」など出来るだけ肌の露出を少なくします。

帽子をかぶる、ハイネックのシャツを着る、シャツの袖口を手袋の中に入れる、ズボンの裾を靴下にかぶせる、など肌の露出を少なくする必要があります。

野外活動のあとは、すぐに車や家に入らず、着ているものを脱いでダニが衣類についていないか確認し、もしもダニがついていたらガムテープなどで取り除いたあとで、着替えてから車や家に入るようにします。

帰宅後は、シャワーや入浴で身体にダニがついていないことを確認します。

マダニに咬まれてしまったら、無理に取り除かずに皮膚科などで適切な処置をとります。

マダニが媒介する感染症には、潜伏期間が数週間におよぶものもあるので、咬まれてから、数週間後に発熱などの症状があらわれた場合は、必ず医療機関で治療を受けます。

マダニが媒介する感染症は、特定のウイルスや細菌などの病原体をもっているダニに咬まれた時にだけ発症します。病原体をもっていないダニに咬まれても感染症を発症することはありません。

ダニは、野ネズミや野兎、鹿やイノシシといった野生動物を吸血することで病原体をもちます。同じ種類のダニでも病原体をもたないダニはいます。マダニに咬まれたからといって必ず感染症になるとは限りません。

まとめ

マダニのなかには、ライム病やSFTSなどの感染症の病原体をもったマダニがいます。そのマダニに咬まれると感染症を発症し、死に至る場合があります。

マダニは春から秋にかけて行動が活発になるので、この時期に野外で活動するときは十分なマダニ対策が必要になります。

マダニ対策は肌を露出しない服装に加えて、忌避剤の使用が有効です。

日本では、マダニに有効な『ディート』や『イカリジン』を配合した忌避剤がドラッグストアやネットなどで簡単に入手できます。

山で仕事をすることの多い私は、年に1・2回はダニに咬まれますが、運の良いことに一度も感染症を発症したことがありません。

ダニに咬まれたときも病院に行かず自分たちで取り除きます。

お勧めできませんが、ダニに咬まれたら、タバコの火をダニに近づけます。ダニに近づけるとダニが後ずさりして、皮膚に刺さってる部分が浅くなります。刺さってる部分が浅くなったら、ダニを真っ直ぐにゆっくりと引き抜きます。あとは虫刺されに効果のある薬を塗ります。

この方法で何度もダニを取り除いていますが、今のところ失敗したことはありません。

ただし、ダニを取り除いて数年経った今でも、刺された箇所の皮膚は赤黒く変色し硬くなっています。

私の知人には、ダニに咬まれてもそのまま放置する強者がいます。そのまま放置しておくと、4・5日で満腹になったダニは勝手に離れますが、皮膚はかなり腫れています。

良い子のみんなは絶対に真似をしてはいけません。

ちなみに、ダニは爪と爪ではさんで潰すと簡単に駆除できます。ダニに触るのが苦手な人は、ガムテープを使用するのが良いでしょう。

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