札幌に「職場付き賃貸マンション」が建設されます。
職場付きマンションとは、マンション建物内に、職場を設けるマンションのことで、マンションの管理人のような「住居付きの職場」ではありません。
職場付きマンションとは、主に高齢者を対象としたマンションで、マンション内に工場やスーパーマーケット、ドラッグストアなどを設けて希望する入居者に働く場所を提供する仕組みをもつマンションのことです。
2021年4月完成予定の「カレスプレミアムガーデン北円山」(札幌市中央区北4条西18丁目)は、60歳以上の女性を主な入居対象とした、職場付きマンションとして注目されています。
カレスプレミアムガーデン北円山
カレスプレミアムガーデン北円山は、時計台記念病院などを運営する社会医療法人社団カレスサッポロが建設する「職場付き」賃貸マンションです。
1階にはドラッグストアの『ツルハ』が入居し、2階にはパン工場を併設、3階4階にはカレスサッポロが運営するクリニックやリハビリセンターが入居、5~7階に60歳以上の女性を主な入居対象とした1~2人用の39戸を設けます。
『ツルハ』ではレジ担当などで20人程度、パン工場では製造担当の50人程度を雇用、いずれも入居者が好きな時間に働けるフレックス制勤務としています。
高齢女性に仕事の場を提供することで自立を支える新たな仕組みを目指す、カレスプレミアムガーデン北円山は注目されています。
カレスプレミアムガーデン北円山 : 札幌市中央区北4条西18丁目 : 2021年4月完成予定
参考:北海道新聞
職場付きマンションのメリット
職場付きマンションは、主に高齢者を入居対象とするマンションです。
1・市街地で生活できる: 通院・買い物・公共の施設の利用など、高齢者が市街地で生活するメリットは多い。
2・孤独にならない : 同じ職場で働く人、同世代の人が周りに住んでいるので孤独にならない。
3・働きやすい環境 : 通勤に時間がかからない。好きな時間に働ける。
4・はりのある生活 : 時間を気にし、気を使って働くことで、生活にはりができる。
5・除雪の必要がない : 1階部分が商業スペースだと、除雪をしなくても良い。
職場付きマンションのデメリット
世間には、自分勝手で我が儘(わがまま)で、平気で他人を傷つけるような人がいます。
1・職場と住居が一緒 : 職場でのストレスを発散できない。何かあったとき公私混同される。
2・気まずい人間関係 : 小さなコミュニティなので、難しい人間関係に悩む。
3・転職し難い(にくい): 職場が自分に合わず、転職すると周りの住人との関係が悪くなる。
4・子供や孫を招き難い: 周囲の目(ひがみ)が気になり、子供・孫・友人・知人を招き難い。
5・長期間、留守にし難い: 病気の治療などで長期間留守にすると、働く場がなくなり居づらくなる。
まとめ
高齢者の職場の3定番「清掃・警備・マンションの管理人」において、ここ数年は求人人数に応募人数が追いつかない人手不足になっています。
高齢者を雇用する業種が増えて、高齢者が仕事を選ぶ機会が増えていて、かつて高齢者に頼っていた一部の業種では人手不足になっています。
一方で、AI化が進むと、現在、高齢者が携わっている職種のほとんどにおいて、人間が必要なくなると思われています。
AI化が進むと、高齢者が納得して働ける仕事に就くことは、ますます大変になります。
「職場付きマンション」が普及するためには、マンション内の企業や職種を増やし、マンション内の全員がそれぞれ別の職場に就けるような仕組みが必要なのかも知れません。