初心者でも採れるおすすめの山菜~札幌近郊の春の山菜~

地方・風習・方言

ふきのとう、ふき、わらび、タラの芽は、山奥に行かずに採れる、山菜採り初心者におすすめの山菜です。

札幌近郊でも、採ることができ、ドライブの途中で気軽に採ることも可能な山菜です。札幌市内の、南区や西区、手稲区の山林、当別町、恵庭市、長沼町、小樽市の山林、千歳市支笏湖周辺、などは人気のスポットです。

山菜が採れる場所は、私有地または国有地(公有地)です。私有地で山菜をとってはいけません。国有地で採るときは、かならず山菜採りのルールを守って採りましょう。

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ふきのとう

雪がとけて、最初にでてくる山菜が”ふきのとう”です。雪解けと同時に採ることができます。

札幌市内の道路沿いでも採ることは可能ですが、排気ガスやペットの糞尿などで汚れているので、おすすめできません。

里山や林道沿い、川辺で採ることをおすすめします。

ふきのとうは、芽吹いたばかりの、ガクが開いていないものを採ります。ふきのとうの地下茎には毒が含まれています。ふきのとうを採るときは、根元をハサミやナイフで切って採ります。

ふきのとうに似た有毒植物には、ハシリドコロとフクジュソウ(福寿草)があります。ハシリドコロは北海道に自生していませんが、フクジュソウは北海道に自生しています。

ふきのとうは、表面に白い綿毛があり光沢のない緑色のガクに包まれ独特の強い香りがします。フクジュソウの芽は、外見がふきのうに似ていますが、光沢があり強い香りがありません。農林水産省・リーフレット参考

ふき

北海道では4月から7月初旬まで美味しい”ふき”が採れます。

札幌市および札幌近郊では、5月上旬から5月下旬にかけて美味しい青ふきが採れます。

道端や雑草地には、あまり美味しくない赤ふきが多く、川辺や河原などきれいな水が流れている場所には美味しい青ふきが自生しています。歩いて山奥に行かなくても、林道の近くを流れる川沿いで採ることができるので、初心者でも手軽に採ることができます。

美味しいふきは、切ったときにふきの中から、水が流れ出ます。ふきを採るときはナイフで根元を切ります。

ふきを採るときは、かならず「中ぶき」を残します。

ふきは数本が株になって自生します。中ぶきは株の真ん中にあるふきで、茎が丸く、葉がハートのような形をしています。中ぶきを残しておくと、翌年おなじ場所で、美味しいふきを採ることができます。

ふきに似た毒性植物の報告はありません。

わらび

北海道では5月上旬から6月下旬にかけて、美味しい”わらび”が採れます。

札幌市および札幌近郊では、5月中旬から6月上旬にかけて美味しいわらびが採れます。

笹薮(ささやぶ)や雑草地などに自生しています。山林に行かなくても、川辺や河原などの雑草のなかでも採ることができます。

日当たりの良いところに多く自生していますが、直接陽が当たっているわらびより、イタドリや笹などの背の高い雑草の中のものが美味しいです。

わらびは、10cm程度のものが一番美味しく、大きくなると硬くなり、あまり美味しく食べることが出来なくなります。

春になって、いきなり探すのは難しいので、秋に大きくなって食べることの出来ないわらびを見つけておき、春になって採りに行きます。

わらびに似た毒性植物の報告はありません。

タラの芽

北海道では4月中旬から5月上旬にかけて、美味しい”タラの芽”が採れます。

タランボともよばれ、札幌市および札幌近郊では、4月下旬から5月初旬にかけて美味しいタラの芽が採れます。

タラの芽とは、タラノキの先端にできる、タラノキの新芽です。

タラノキは日当たりの良い場所に群生しています。山林の日当たりの良い場所や、川辺や河原の日当たりの良いところで美味しいタラの芽が採れます。

タラノキの幹は白っぽく、細いトゲがあります。タラの芽を採るときは、手を切らないように、皮製の手袋をはいて採ります。タラの芽は、手で簡単にもぎとれます。

タラの芽は大きくなると芽にもトゲができます。芽にトゲができる前の新芽を採ります。

タラの芽に似た毒性植物の報告はありませんが、よく似たものにハリギリ(センノキ)の芽があります。北海道では食しませんが、食す地方もあるようです。

※山菜関連記事~北海道の山菜採りの時期~人気の春の山菜~

まとめ

北海道で採れる山菜は、ふきのとう・ふき・わらび・タラの芽・ギョウジャニンニク・ウド・竹の子・コゴミ・ゼンマイなど沢山の種類があります。

ギョウジャニンニクは、毎年のように転落などによるけが人や死亡者、竹の子は毎年行方不明者がでる上級者向けの山菜です。

北海道の春の山は、ところどころ残雪があり、冬眠から目覚めた熊が活発に行動していて、必ずしも安全とは言えません。

ふきのう・ふき・わらび・タラの芽は、山奥まで行かなくてもよく、比較的安全な場所で山菜採りを楽しめる、初心者向きの代表的な山菜です。

ふきやわらび等は、私有地(畑や田んぼの周り)にありますが、私有地で山菜を採ると窃盗罪になるので、採ってはいけません。

国有地(公有地)での山菜採りは、森林法の定める罰則に当たりますが、個人で食べる程度なら、おおめに見てくれるようです。ただし、商売にするようなとり方をすると、罰せられることがあります。

山菜採りのルールを守って楽しみましょう。

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