気象記念日は
1942年(昭和17年)に、
中央気象台(気象庁の前身)が
東京気象台の設立を記念して定めた記念日です。
※気象庁が発足したのは、1956年(昭和31年)
なぜ6月1日か?というと
東京気象台の設立が6月1日だったから
1875年(明治8年)6月1日、内務省地理寮地課が東京気象台を設置
地震の観測は1日から、1日3回の気候観測は6月5日から開始されました。
当時の気候観測はイギリス人のH・B・Joynerによって行われました。
日本の気象事業が外国人の手から独立したのは、1891年(明治24年)です。
なぜ気象記念日を定めたのか?というと
気象業務員が、誇りをもって、気象観測にはげめるように
当時は、戦時中で、気象観測業務は、戦争における重要な任務でした。
記念日が定められた当時の意義と現在の記念日の意義を紹介させていただきます。
記念日が定められた当時の意義
第1回気象記念日式典での、中央気象台長・藤原咲平の式辞
-前略-
6月1日をもって、気象記念日ということに致しまして、以後毎年この日におきまして、
全国気象業務員が一斉に適当な行事をいたしまして、一方は伝統でありますところの測候精神を昂揚すると同時に、
一方はまた気象予報国の覚悟を新たにしたいと思う次第でございます。
-後略-
当時は、戦時中で、気象観測は、戦争における重要な任務でした。
敵地で、武器をもたずに行う気象観測は、まさに命がけ
気象業務従事者は、使い捨ててきな存在で、
1年間に1万人養成しなければ、間に合わないといわれていた時代に、定めた記念日です。
現在の意義
気象業務に功績のあった方への表彰など
気象業務を国民に理解してもらう目的で記念式典がおこなわれています。
現在の気象庁のキャッチコピーは
「守ります 人と自然とこの地球」
気象業務が目指している、自然災害から国民の生命と財産を守る役割である、自然の変化を常に監視し、自然災害の発生・拡大を未然に防ぐ役割を担う気象業務の重要性をあらわしたキャッチコピーです。
(気象庁ホームページ 気象庁ロゴとキャッチコピー参照)