YouTubeユーチューブの由来・起源と意味について

話題

YouTube(ユーチューブ)の名前の由来・意味について。

YouTube(ユーチューブ)は動画共有サービスです。

Youは「あなた」、Tubeは「ブラウン管(テレビ)」を表現しています。

「個人が番組を作り配信して楽しんで欲しい」という思いを込めて、あなたの作るテレビ『YouTube』と名づけられました。

YouTube(ユーチューブ)の公式サイトにおいて、YouTubeの使命は、「YouTubeの使命は、表現する場所をあらゆる人に提供し、その声を世界中に届けることです。」と説明しています。

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YouTubeの起源

2005年1月、PayPal(ペイパル)元社員の会合で再会したチャド・ハーリー氏とスティーブ・チェン氏は、「一般ユーザーが家庭用に撮影したビデオ映像を共有するサービスを設立する」話で意気投合し、PayPalの元同僚ジョード・カリム氏を加えた3人でユーチューブを立ち上げようと決意します。

2005年2月に、チャド・ハーリー氏、スティーブ・チェン氏、ジョード・カリム氏の3人の「PayPal(ペイパル)マフィア」が『YouTube』を設立します。

YouTubeで初めて公開された動画は、2005年4月23日に公開された「Me at the zoo」です。ジョード・カリム氏が動物園の象の前で19秒間話す動画でした。

2005年12月から公式サービスは開始されます。ベンチャーキャピタル「セコイヤ(Sequoia Capotal)」から1150万ドル(約14億円)もの巨額な投資を受けてのスタートでした。

YouTubeを設立した当時は、写真を無料で共有するインターネット上のサービスはありましたが、ファイルサイズの大きい動画を共有するサービスはありませんでした。無料で利用できる動画共有サービスのYouTubeは、動画共有サービスの先駆者です。

2005年12月、YouTubeの公式サービス開始後まもなく、アメリカでは人気テレビ番組の「サタデー・ナイト・ライブ」がアップロードされて、ブログなどで話題になります。

2006年上旬には、YouTubeの映像を簡単にブログなどに貼り付けて見られるAPIが公開され、動画共有サービスYouTubeは爆発的に普及します

2006年4月以降は、様々な企業や団体がYouTubeにチャンネルをもち、コンテンツを公開するようになりました。

2006年10月、YouTubeは16億5000万ドル(約2000億円)の株式交換でGoogleの買収に同意します。

のちにスティーブ・チャン氏は、ニューヨークの中米友好団体「百日会」でのインタビューで、Googleの創業者であるサーゲイ・ブリン氏、ラリー・ペイジ氏との接触は、シリコンバレーのファミリーレストラン「デニーズ」で行なわれたこと、そして、その前日には同じ「デニーズ」でYahoo(ヤフー)とも交渉していた事を明らかにしています。

『YouTube』は『Google』の買収に同意し『Google』の傘下になりましたが、『YouTube』のブランドで独立したサービスを提供し続けています。

YouTubeのロゴの変更

2005年YouTube設立当時から親しまれてきたYouTubeのロゴが、12年ぶりに2017年8月29日から大幅に変更されました。

2005年設立当時のロゴは、YouTubeの創業者の一人、チャド・ハーリー氏がデザインしました。
ハーリー氏は、インディアナ大学で「ファインアート」学士号を取得し、卒業後はPayPalのユーザインタフェースデザイナーとして入社。PayPalのロゴも同氏のデザインです。

2017年8月29日 12年ぶりにYouTubeのロゴが変更される。

YouTubeの公式ブログで「新しいロゴ」は次のように紹介されました。

「あなたのために機能する新しいYouTubeの外観」

「私たちはデスクトップとモバイルの経験を通して、新しいLevel(レベル)の機能とより一貫した外観をもたらします」

YouTube公式ブログより抜粋

従来のロゴは、YouTubeの「Tube」の文字の部分が、「ブラウン管テレビの画面」のような型で赤く塗りつぶされていました(Tubeの文字は白色で表示)。

新しいロゴは、YouTubeの文字の左横に、赤く塗りつぶされた「ブラウン管テレビのの画面」のような型があり、その中に再生マークの三角形が白色で表示されています。

新しいロゴは、マテリアルデザインを適用することで、シンプルで直感的なユーザーエクスペリエンスを提供し、コンテンツが輝くように感じられます。

ユーチューバーとは

ユーチューバーとは、YouTubeなどの動画共有サイト上で独自に制作した動画を、継続的に公開する人のことを指します。
時として、動画再生で得られる広告収入で生計を立てている人の事を指します。

Youtubeでは『Creator(クリエイター)』と呼ばれています。

2007年に、YouTubeが特に閲覧数の多いユーザーを「YouTubeパートナープログラム」に勧誘したのが、ユーチューバーの始まりとされています。のちに、広告掲載を条件にユーザーが広告収入を得られるようになります。

2011年4月に、「YouTubeパートナープログラム」が、一般ユーザーに開放されて、ユーチューバーの人数は一気に増加します。

2017年4月に、「YouTubeパートナープログラム」の参加要件として、合計視聴回数が1万回以上という条件を設けました。

2018年1月17日に、新たなチャンネルが収益化を有効にするためには、過去12ヶ月間の総再生時間が4,000時間以上であり、かつ、チャンネル登録者数が1,000人以上いることが必要となる新しい条件を設けました。
この条件の適用により、コミニュ二ティに貢献しているクリエーターを特定し広告収益の分配の改善をし、不適切な動画の収益化を防ぐ事が出来ます。

日本では、2017年8月30日に、人気ユーチューバーのHIKAKINや、はじめしゃちょー等が所属するユーチューバーのマネジメント事務所『UUUM(ウーム)株式会社』が、東証マザーズに新規上場したことで話題になりました。

UUUMに所属するユーチューバーは、テレビ番組に出演するなど幅広く活躍し、最近では子供が将来なりたい職業として話題になることもありました。

日本でユーチューバーは職業として、認知されつつあります。

まとめ

2005年に、3人の「PayPalマフィア」が設立した『YouTube』は、動画共有サービスの先駆者として、人気を得てどんどん普及していきます。

多くの人に愛され、利用されていた『YouTube』は、公式に公開が始まってから1年足らずの、2006年10月に『Google』と16億5000万ドル(約2000億円)の株式交換での買収に同意します。

『YouTube』は『Google』の傘下となりましたが、『YouTube』のブランドで独立したサービスを提供し続けています。

現在10億人以上のユーザーが、YouTube(ユーチューブ)を利用しています。

2017年6月21日に国連が発表した「世界の人口予測2017年改定版」によると、現在の世界人口は76億人。世界中の13%以上(7.6人に1人)の人がYouTubeを利用していることになります。

YouTubeの、1日あたりの動画視聴時間は10億時間で、視聴回数は数十億回にのぼります。

2018年1月1日現在、日本の総人口は総務省統計局の調べで1億2659万人。YouTubeの動画視聴時間の10億時間は、日本人全員が毎日10時間YouTubeを視聴するのと同等の時間です。

現在YouTubeは88カ国以上でローカルバージョンを提供し、76の異なる言語で利用できます。

YouTubeは、何かを表現して世界中に発信し、コミュニティを共有し、コミュニティを形成するための、最高のツールと言っても過言ではありません。